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『恋文の技術』 著:森見登美彦 京都の大学から遠く離れた実験所に飛ばされた男子大学院生が一人。 慰めるべく、文通武者修行と称して 京都に住む かつての仲間達に手紙を書きまくる。 手紙の中で、友人の恋の相談にのり、先輩と喧嘩し、 妹には説教を垂れる日々。 しかし、一番手紙を書きたい相手には なかなか書けずにいるのだった。 一筆啓上。文通万歳! 面白過ぎるでしょ。 油断して、電車や美容室で思わず吹いたくだり多数。 題名からして、ラブストーリーかな?と思いがちですが そんな甘ったるいもんじゃありません。 主人公や彼をとり巻く人間達で 色々な事件が発生するけど それは直接語られるのではなく 全て主人公が書く手紙の中で触れられているだけ。 構成が、すごく面白い。 現代では無くなったと思われる文通をテーマにしているのが、 古き良き懐かしチックな香りがします。 読めば必ず手紙を書きたくなりますよ。 愛すべき主人公。 とても可愛らしい小説です。
by ayumi-k1211
| 2010-01-24 17:12
| book
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